2010/11/27

◆「633美の里」の「いんどうり」

           

◆高知では「いんどうり」や「チャーテ」と呼ばれる野菜です

高知県の中北部・吾北地区の山あいにある
道の駅「633美の里」(むささびのさと)。

吾北地区がむささびの形に似ていることから、名づけられました。
住所で言うと、高知県吾川郡いの町です。

「633美の里」で、「いんどうり」という野菜が売られていました。

どこかで見たような---、「はやとうり」(隼人瓜)のことなんですね。
高知では「いんどうり」や「チャーテ」と呼ばれているようです。

3個で100円。安かったので買い求めると、
お店の方がレシピを2つ教えてくれました。

「いんどうり」は、4つに切って皮をむき、
種とわたを取り除いて、5ミリほどの厚さに薄切りに。

鶏肉や豚肉などと炒めると相性もよく、
しゃきっとした食感が楽しめるので、おすすめです。

◆香嵐渓の「じねんじょ寄せ豆腐」

  

◆天然じねんじょをすりおろして、豆乳に加えて作られます

東海地方の紅葉狩りの名所といえば、
豊田市足助町の香嵐渓です。

この地で紅葉と並んで有名なのが、
「じねんじょ寄せ豆腐・山の精」(とろろ工房)。

晩秋から春先にかけて採れる天然じねんじょをすりおろして、
豆乳に混ぜてから本にがりを加えて固めたものです。

料理研究家・岸朝子さんの食べ方が紹介されていました。
炊き立てのご飯に、冷たいこのお豆腐をのせて、
おしょうゆをたらしてかき混ぜて食べると、
おいしくてやみつきになられたそうです。

私はそのまま食べてみましたが、
なめらかでやや塩味も効いていて、
冬でも冷ややっこが合うお豆腐でした。

2010/11/26

◆飛騨牛の朴葉みそ焼き

           

◆朴葉みそは、岐阜県の「農山漁村の郷土料理百選」に選定されています

日本三名湯(草津、有馬、下呂)といわれる下呂温泉。
宿での夕食には「飛騨牛の朴葉みそ焼き」も出てきました。

朴葉みそは、岐阜県の「農山漁村の郷土料理百選」のひとつです。

飛騨地方の山林に自生する朴の木。
その葉は大きくて、火にも強いのが特徴です。

しめらせた朴葉にクルミなどを混ぜた地元味噌、飛騨牛をのせ
火にかけ、お味噌がグツグツしてくると食べごろ。

飛騨牛は岐阜県内で14カ月以上飼育された黒毛和牛ですが、
朴葉みそにからめていただくのも趣があります。

2010/11/21

◆畑の冬支度

           
◆冬越しをする野菜に防寒対策を

明日は、二十四節気のひとつ「小雪」。

農事暦によると、

「虹かくれて見えず(陰の気が盛んになり虹が見えなくなる)
朔風(きたかぜ)木の葉を払う。
橘(ユズやミカンの類が)初めて黄なり」

キョロキョン畑も静かです。

もう畝に種をまく野菜がなくなるので、
この頃から真冬にかけては、畑を休ませます。

大根や蕪が冬越しをするので、
わらや落ち葉で土を覆って---、

ゆっくりと畑の冬支度を始めましょうか。

2010/11/20

◆「ねぎサミット」in深谷

◆全国からねぎの10産地が集まりました

冬が旬の野菜の代表といえば、ねぎですね。
埼玉県深谷市で「ねぎサミット」in深谷が、今日と明日の2日間開催中。

ねぎの生産量全国1位の深谷市が呼びかけて、
以下の全国10産地が参加する、初の試みです。

価格の安い中国産の輸入ねぎに対抗して、国産のブランド化をめざします。

「深谷ねぎ」(埼玉県深谷市)
「平田赤ねぎ」(山形県酒田市)
「阿久津曲がりねぎ」(福島県郡山市)
「やわ肌ねぎ」(新潟県新潟市)
「下仁田葱」(群馬県下仁田町)
「坂東ねぎ」(茨城県坂東市)
「こしがやねぎ」(埼玉県越谷市)
「岩槻ねぎ」(埼玉県さいたま市)
「矢切ねぎ・あじさいねぎ」(千葉県松戸市)
「九条葱」【京都府京都市)

次回は兵庫県の「岩津ねぎ」や福岡県の「博多万能ねぎ」など、
西日本からの参加も期待したいですね。

◆奈良・吉野の「美」と「美味」

           

◆金剛蔵王権現像が100日間御開帳中

平城遷都1300年祭は、先日終了しましたが、
奈良・吉野にある金峯山寺(きんぷせんじ)では、
平城遷都1300年を記念して、日本最大秘仏といわれる
「金剛蔵王権現像」(三尊)が100日間の特別御開帳中(~12/9)です。

白鳳年間(7世紀末)に修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が
金峯山を道場として修行され、蔵王権現を感得しそのお姿を桜の木で刻み、
お堂を建てたのが、金峯山寺の始まりとされています。

本堂の「蔵王堂」は高さ34m、東大寺に次ぐ大きさの木造建築物です。
ご本尊「金剛蔵王権現像」を観た瞬間に、あまりの大迫力に言葉を失い、
やがて魂がゆさぶられ、その力強い美しさに吸い寄せられていきました。

中尊は高さ7m。怒りがほとぼしるかのような形相で、参拝者を見下ろしています。

釈迦如来、先手観音菩薩、弥勒菩薩の三尊が、過去、現在、未来の三世にわたって
衆生を救済するための仮のお姿で、悪魔降伏の忿怒(ぶんど)の相だそうです。

このすごみある三尊ににらまれたら、きっと悪魔も退散することでしょう。

三尊を桜の木で刻んだことから、桜が保護され献木もされ、吉野山は桜の名所に。
春の桜色に劣ることなく、山の木々は赤や黄に紅葉し、秋染めも見事です。

国宝「二王門」下にある、創業100年以上の老舗和菓子「萬松堂」さんには人だかりが。
人気の草餅は、濃い緑色で小ぶりなサイズ。よもぎのいい香りと上品な甘さは、
吉野のおいしいお土産になりました。

 

2010/11/15

◆油祝いの日 復活祭 お食事会

          

◆金ごま油、なたね油、椿油を使ったお料理の数々です

ウエスティンナゴヤキャッスルホテルの11F 「CROWN」で、
「油祝いの日 復活祭」の特別ランチが、催されました。
真正面に名古屋城を眺めながらの素晴らしいひとときでした。

料理長・古岩井 誠さんのとっておきのメニューをどうぞ。




≪五感をくすぐる一品
 金ごま油・椿油・なたね油で作る
 秋刀魚のブランダード仕立てに
一味唐辛子の利いた蜂蜜トーストを添えて≫




≪麦味噌風味のカマンベールチーズと
帆立貝・ハヤトウリ・胡瓜のサラダに
 椿油のヴィネグレットソース≫




≪なたね油でからめた里芋・銀杏・蓮根に
  エスプレッソコーヒー風味の
甲殻類のスープを注いで椿油のフレバーと共に≫




≪寒い季節の脂が乗ったサワラと秋茄子のグラチネ
  レモンの軽い酸味のある
青紫蘇の香る金ごま油とオイスターソース≫




≪国産牛フィレ肉のソテーに
なたね油と春菊のショートパスタを添えて
金ごまのソースとマデラ酒ソースと共に≫




≪小豆と胡桃のタルトに金ごまのアイス
ホウレン草となたね油のアングレーズソースと
  椿油の香るチョコレートソース≫

2010/11/08

◆日本最古の茶園

 
◆その茶園は、京都・栂尾の高山寺にありました

暦の上では「立冬」も過ぎましたが、
日々、秋が深まっていくのを感じるこの頃。

京都の奥座敷、三尾(高雄、槇尾、栂尾)では、
色鮮やかな紅葉に目を奪われます。

栂尾・高山寺には、日本最古といわれる茶園がありました。


入口の立て札には、

「境内の茶園は、鎌倉時代初期に明恵上人が栄西禅師から送られた
茶種を植えた所で、ここから全国に茶が普及したといわれている。
この由緒から、毎年11月8日には、宇治の茶の製造業者が上人廟前に
献上されています」と書かれています。

今日は、その献上日です。