2013/03/25

◆大坂、砂場のお蕎麦再現












◆文献を紐解いて、お蕎麦の歴史に触れるひととき

大阪の新町にかつて「砂場」という地名があり、
かつてその辺りに2件の麺るい屋さんがあったようです。
津の国屋さんといずみやさん。

当時のお蕎麦の世界へ誘ってくれる勉強会が、
京都の尾張屋さんで、開かれました。

上方のお蕎麦研究者らによる、古地図や
「二千年そでかがみ」や「摂津名所図会」などの
文献を紐解いての解説。

そのころの蕎麦は?の疑問に応えての再現もあり、
「食」の浪漫がたっぷり味わえました。

2013/03/17

◆イカナゴ休暇











◆イカナゴのくぎ煮は家庭の味

大阪湾や播磨灘でイカナゴの稚魚「シンコ」漁が解禁になって約1カ月。
「春告魚」の水揚げで、瀬戸内は春を迎えます。

友人たちとの昼食会でもイカナゴの話題に。

Tさん「私の会社、イカナゴ休暇があるの」

一同「へぇ~」

Tさん「イカナゴ漁は日曜日が休みで、平日の昼網で揚がるからね。
くぎ煮を炊くために、みんな競って平日に休暇を取ってる」

Jさん「うちでも60キロ作ったわ」

Tさん「熱いうちにパットに移して、扇風機やうちわで急いで冷ますと、
イカナゴがぴんと伸びてプロ仕上がりになるから、やってみて」

Sさん「今年は解禁日がいつもより数日早かったでしょ。予定がくるって困った」

一同「そうよね」

3月下旬まで続くイカナゴ漁。
家庭ごとにおふくろの味があって、くぎ煮は腕の見せどころ。
イカナゴ漁が続く3月下旬まで、路地にはおいしい香りがぷ~んと漂っています。

我が家のイカナゴといえば、お鍋からちょっと目を離した間に
煮汁がなくなってしまい、例年よりは濃い目の味になってしまいました。
う~ん、残念!

2013/03/16

◆メイタガレイの一夜干し











◆日本近海では40種類ものカレイが生息しています

今が旬のメイタガレイ。
今夜は、兵庫県の香住港で水揚げされた一夜干しを
味わうことにしました。

日本近海には、40種類ものカレイが生息しているそうですが、
私が知っているのは、恥ずかしながらほんの数種類だけ。

有名な城下カレイ(大分県日出町)は、「マコ(真子)ガレイ」。

京都で人気の笹カレイは、「ヤナギムシカレイ」で、
関東では柳カレイ、福井では若狭カレイとも呼ばれていますね。

種類ごとに旬の違いがあって、年中、カレイを食べることができるのは、
地の利のおかげ、海に感謝です。

2013/03/11

◆福島と日本全国を結ぶ「おむすびアート」

◆3.11を忘れないためにおむすび3万1100個が使われています

東日本大震災から丸2年。
東京の渋谷公会堂前の広場では、「おむすびアート」が制作されました。

3.11を風化させないために、
放射性セシウムが基準以下の福島県産のお米で、
3万1100個のおむすびを作り、
福島と日本全国を結ぼうというプロジェクトで、
主催は、慶応義塾大学と福島大学の学生さんたち。

忘れないことも、復興支援のひとつです。

2013/03/09

◆伝承料理家・奥村彪生さんの講演















テーマは「万葉歌と語る奈良時代の食と加工食品

伝承料理家・奥村彪生さんのお話によると、
縄文、弥生時代を経て、
奈良時代には、日本の食文化の根幹が作られたそうです。

思わず微笑んでしまう万葉歌があります。

≪醤酢(ひしほす)に 蒜搗(ひるつ)きかてて 
鯛願(たひねが)ふ 我れにな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)≫

読み人は、こんな風に嘆いています。

『鯛のお刺身をにんにくなどの薬味を入れたポン酢で食べたいけれど、
目の前にあるのはミズアオイお吸い物だ』

鯛が食べたかったのですね。
藤原京跡から出土した木簡には、鯛の楚割(すわやり)という
鯛の身を縦に細く切って素干ししたものが記されています。
※鮭の楚割というと現在の鮭トバのこと

どうやら鯛は昔から好まれていたようです。

桜鯛の季節がまもなくやってきます。

2013/03/08

◆佐土原なすのロゴ誕生

◆「ヒゴムラサキ」の原種は、宮崎県の在来種「佐土原なす」

ナスの生産日本一といえば、熊本県。
「ヒゴムラサキ」という赤なすが有名ですね。

焼きなすにするのが最高!と言われていますが、
その原種が、宮崎県の在来種「佐土原なす」です。
宮崎市佐土原ナス研究会は、「佐土原なす」のブランド化を図るため、 ロゴを制作し、商標登録しました。

1980年代には姿を消してしまったのに、
県総合農業試験場で冷凍保存されていた種を、
地元の協力で復活させたという「奇跡のなす」だそうです。