2010/12/31

◆在来種の年越しそば

        

◆妙高山麓の小粒な「こそば」

大晦日の楽しみは、年越しそば。
我が家では、2年続けて在来種のおそばを用意しました。

昨年の大晦日は、兵庫県豊岡市の「赤花十割そば
今年は、新潟県妙高山麓の「こそば」です。

「こそば」は、11月に収穫される超晩生で、
日本各地の在来種そばの中でも一番の小粒だと言われています。

守り育ててこられた方々に感謝しながら、いただいてみると-----、
甘みも香りもしっかりした“強い”おそばでした。

さて、今年立ち上げたばかりの「ばいじゃぱん」ブログですが、
お読みいただいている皆さま、本当にありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えになられますように。
来年もよろしくお願いいたします。

2010/12/30

◆おうちde給食

◆学校給食の人気のレシピ集です

北九州市教育委員会では、家庭での献立作りに役立ててもらおうと、
今月から学校給食の人気レシピ集「おうちde給食」を公開しています。

郷土料理の「いわしのぬかみそ炊き」や「かしわめし」など、
人気の給食100種を選んで、材料や作り方、カロリーなどを紹介。

家庭での食育にもつながる試みですね。

2010/12/29

◆今年のもち米でついたお餅は固め?

◆でんぷん質が夏場の高温で変化したようです

ある「五つ星お米マイスター」の12月上旬のブログに、
≪今年のもち米は、お餅にすると、昨年の感じよりやや固いようです≫
という記述がありました。

「五つ星お米マイスター」とは、
日本米穀小売商業組合連合会が認定した資格です。

その資格を持つお米のプロの方が、実際に食べて感じたことなので、
何となく気になっていました。

すると、山陰中央新報(12/28付)にこんな記事が!

『今夏の記録的な猛暑の影響で、本年産のもち米でついた餅が
いつもの年の餅に比べて2倍近く固くなりやすいことが、
島根県農業技術センター(出雲市芦渡町)の調べでわかった。
軟らかさや硬さを左右するとされるでんぷん質が
夏場の高温で変化したらしい。
同センターは、通常より水分を多めに使うことが
「軟らかく伸びのある餅」を作るポイントだという』

お餅を手作りされる方は、水分多め!がよさそうですね。

2010/12/27

◆世界農業遺産

◆今月、日本からも登録に向けて手が挙がりました

「世界農業遺産」は、国連食料農業機関(FAO)が
景観や生物多様性をも守る伝統農業を
特定、保護することをめざしたものです。

すでに登録されているのは、
アンデス・ペルーのジャガイモ農法、中国の水田・魚養殖農法、
イタリア・アマルフィ海岸のレモン園のテラス古代農法、
サハラ砂漠のオアシス農法など。
環境や風土を守りながら、継承されています。

今月、日本から「世界農業遺産」に手を挙げたのは、
七尾、輪島、珠洲、羽咋、志賀、中能登、穴水、能登の
石川県4市4町と新潟県佐渡市。

千枚田や揚げ浜式製塩に象徴される「能登の里山里海」の
登録申請書が、ローマのFAO事務局に提出されました。

登録が認められると、国内初です。
来年にも出される結果が、待ち遠しいですね。

2010/12/26

◆長崎雑煮の冷凍パック

◆江戸時代から続く伝統の味

創業1744年という、長崎の食品卸問屋「入来屋」(いりきや)さんには、
江戸時代から続く「長崎雑煮」の作り方が伝わっているそうです。

ブリ、鶏肉、かまぼこ、サトイモ、ダイコンなどに
“唐人菜”と呼ばれる伝統野菜の長崎白菜をのせて、
名(菜)をあげるという縁起をかつぐのが、「長崎雑煮」の特徴。

日本経済新聞の「食べてみたいお雑煮ランキング」(2009年)で
ナンバー1に選ばれた人気のお雑煮です。

この味を若い人にも知ってもらおうと、同店では冷凍パックを開発。
手軽さと共に、長崎の風習も伝わっていくことでしょう。

2010/12/25

◆ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル

◆アルザス地方の伝統の味に出合えます

国際フォーラム(東京・丸の内)で今日まで開催されていた
「ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル」。

ストラスブールは、もみの木のツリー発祥の地。
歴史あるクリスマスマーケットが催されている
フランス東部のアルザス地方の町です。

それを模したイベントが、昨年から東京でも開かれていて、
参加した友人から、「タルトフランベとアメールビールで乾杯!混んでます」
との実況中継メールが届きました。

「タルトフランベ」は、アルザス地方の代表的な伝統料理ですね。
軽い食感のパン生地にクリームチーズを塗って、
ベーコンやタマネギをのせて石釜で焼いたもの。

「アメールビール」はオレンジりジュールのビール割り。

アルザス地方といえば、「クグロフ」というお菓子も有名かな。
真ん中に穴があいた、ねじれたような山型で焼いたパンの一種。
陶器でできた山型は、とてもおしゃれな道具です。

このイベントは、本場のクリスマス気分が味わえるため、
昨年は会期中に25万人もの来場者があったようですが、
さて今年の人出は?

2010/12/24

◆世界主要国のビール消費量

◆ブラジルがベスト3入り

キリン食生活文化研究所が発表した
2009年世界主要国のビール消費量」によると、

トップは中国で7年連続でした。
2位はアメリカ。そしてブラジルがロシアを抜いて3位に。

安定した経済成長とスポーツイベントの増加が、
順位アップの理由のようです。

ベスト10は、5位にドイツ、続いてメキシコ、日本、イギリス、スペインの順。

1人当たりの消費量は、チェコが17年連続1位で、
日本と比較すると、1人当たり3倍ものビールを飲んでいるそうです。

今日はクリスマス・イブ。私はビールよりワインの気分でした。

2010/12/23

◆カゴメのトマトジュース国産化計画

◆3年後をめどに原材料トマト全量を国産に

カゴメの西 秀訓社長のインタビューが報道されていました。

同社トマトジュースの原材料トマトの国産比率はわずかに5%。
ほとんどを輸入に頼っているのが現状のようです。

消費者の「安全・安心」意識の高まりに対応するため、
3年後をめどに、原材料トマトの完全国産化に取り組まれるようですね。

まずは、委託生産をしてくれる生産農家探しから。

全量国産化できた後も、価格は据え置きたい意向のようですが、
生産農家と消費者の両方のニーズに応えてくれるでしょうか?

カゴメの3年後に期待しましょう。

2010/12/22

◆冬至と柑橘類



◆キンカン、みかん、柚子の香りが満ち溢れています。

庭のキンカンが鈴なりに。
そろそろジャム作りをしなくっちゃ、とあせってきました。
あく抜きと小さな種取りに手間がかかるんですよ。

和歌山の有田みかんも箱買いして常備しています。
籠に盛って食卓に置いておくと、ついつい手がのびて---。
あら、甘い! 小さいサイズだから? 大当たりでよかった。
気がついたら3~4個食べていました。

テレビで愛媛・八幡浜の真穴(まあな)みかんが紹介されていたので、
次に買うときは、「マ」みかんを探してみましょう。

そして、今日は冬至。
湯船には柚子をぷかぷか浮かべて、湯ったりほっこり。

年の瀬を前に、柑橘類の香りに包まれて過ごしています。

2010/12/21

◆e-ロール

◆国内産米粉を使ったロールケーキ

国内最大規模の洋菓子イベント「2010ジャパン・ケーキショー」に、
今年は特別に「国内産米粉を使ったロールケーキ部門」が設けられました。

予選を勝ち抜いた136作品の中から、頂点の農林水産大臣賞を受賞したのは、
「CHIANTI(キャンティ)」(東京都港区)・安崎正平パティシエが製作された
「e-ロール」でした。

新潟県上越市の「西條ファーム」とのコラボで、
米粉にはコシヒカリの網下米(ふるいの網目から落ちた規格外の米)を
活用したロールケーキです。

今年は米粉商品の品質がグレードアップした、「米粉の技術革新年」でした。
来年は、家庭での利用が増える「米粉普及年」になるでしょうか。

2010/12/20

◆高齢化で日曜朝市が終了

◆常連さんも多いのに、残念な話ですね

京都府福知山市中地区で、15年間も続いてきた日曜朝市が、
メンバー高齢化(全員が80代)のため、今月28日で終了するそうです。

常連さんも多く、継続を希望する声も強かったようですが、
後継者が見つからず、やむなくの決断。

次代へのバトンタッチが難しいというのは、高齢化地域が抱える現状です。

京都は学生さんの町。
朝市ボランティアをしてくれるサークルはいませんか?

2010/12/19

◆シリコンスチームなべつき 使いこなしレシピBOOK

             

◆料理研究家・藤井恵さんのレシピ本です

今年の出版業界は、不況といわれながらも
付録のある雑誌(ムック)の検討が目立ちましたね。

付録もパウンドケーキ型や野菜栽培キット、
ブランド物トートバッグなどさまざまです。

アマゾンの本ランキングベスト100にリストアップされているのが、
『シリコンスチームなべつき 使いこなしレシピBOOK-レンジでチン!
蒸す・煮る・炒める・炊く・焼く 5通り調理で毎日活躍』(発行:主婦の友社)。

料理研究家・藤井恵さんのレシピ本なので信頼できることと、
シリコンスチームなべの試し使いができるので、私もゲットしました。

使用してみての感想ですが、
調理時間も短くてすみますし、レンジでの下ごしらえもラップいらず。
思った以上に、手軽に調理できることが魅力でしょうか。

この付録は、使えるキッチングッズ!として評価できそう。
ひとつ難を言えば、個人的には赤色が苦手かな。

2010/12/18

◆アンコウの水揚げ日本一は?

◆茨城でも福島でもなく-----、

つるし切りで知られる「アンコウ」。
アンコウの本場・茨城県をPRするイベント
「アンコウ鍋1200食無料配布」が東京タワーで行われました。

茨城県や福島県の特産と思い込んでいましたが、
水揚げ量日本一は、意外なことに「山口県下関漁港」でした。

平成20年の水揚げ量(山口県下関水産振興局調べ)は、
山口県下関漁港が857トン
島根県浜田漁港が248トン
福島県相馬原釜漁港が193トン
茨城県平潟漁港が25トン

冬の味覚の代表は「東のアンコウ、西のフグ」と言われますが、
「西のアンコウ、西のフグ」と言い変えましょうか。

2010/12/17

◆パワーアシストスーツ

◆これを装着すれば、農作業もラクラク?

東京農工大の遠山茂樹研究室が開発中の「パワーアシストスーツ」(PAS)。
PASを装着してブドウの管理作業を行う公開実験が、
山梨県甲州市のJAフルーツ山梨で行われました。

農業用PASは、主要部分がアルミ製で重量は12kg。
装着して作業をしたときのエネルギー消費量は約半分減に。

来春には試験販売が予定されていて、価格は50万円前後のようです。

果実収穫時など、農家の重労働の助けになるといいのですが。

2010/12/16

◆Y-wine(わいわい)

◆東京・日本橋の山梨県アンテナショップにレストランがオープン!

東京都内に出店している自治体のアンテナショップに、
レストランを併設しているところが増えましたね。
秋田、山形、新潟、島根、鳥取、高知、熊本、鹿児島など。

日本橋にある山梨県のアンテナショップ「富士の国やまなし館」にも
レストラン「Y-wine(わいわい)」が明日17日にオープンします。

ソムリエの田崎真也さんと山梨県がコラボしたお店で、
県産木材を使ったログハウス風。

お料理は、「南都留の漁師滝口さんが狩猟した鹿肉」や
「南アルプス市和泉の河野正義さんが作るバジル」などの
県産食材のイタリアンです。

田崎さんプロデュースだけあって、地元産ワインは150種弱の品ぞろえ。
山梨の食とワインの発信地は、ランチが780円からとリーズナブルなので、
注目を集めそうですね。

2010/12/15

◆青々とした杉玉

◆新酒が熟成していくに連れ、杉玉も茶色に

この季節、造り酒屋さんの軒先には青々とした杉玉が。
「今年も新酒ができました」というお知らせですね。

知り合いの酒屋さんでは、庭の杉の葉を丸く詰め込んだ
手作りの杉玉が吊るされています。

この習わしは、奈良盆地の東南・三輪山を御神体とする、
大神(おおみわ)神社の酒まつり神事によるものだそう。

三輪山の杉から作られた杉玉をお祀(まつ)りし、参列した
酒造り人にも杉玉を授けられたのがそもそもの始まり。

日本最古の神社とも言われる大神神社は、古来よりお酒とゆかりが深く、
拝殿前にそびえる杉の巨木に、お神酒がお供えされ、
神のお使いの白蛇が飲み干す、という言い伝えもあります。

青々とした杉玉も、新酒が熟成していくに連れて、だんだん茶色に。
この変わっていく色を眺めるのも、お酒好きには楽しいことです。

2010/12/14

◆メルマガ12/15号

◆お気に入りのメルマガがあれば教えてください

皆さんはお気に入りのメルマガがありますか?

メルマガの発行頻度もいろいろですね。

例えば内田悟氏の「やさい塾プロジェクト」のメルマガは、発行日が24節気。
前回は12/7大雪(たいせつ)号で、冬の大根はなぜ甘いのか、その理由が
ていねいに書かれていました。

国産応援隊「ばいじゃぱん」も、食をテーマにしたメルマガを
毎月1日と15日の2回発行しています。

明日配信の12/15号では、
伝統野菜で1mもある「大塚にんじん」や仙台お雑煮の主役「焼きハゼ」のこと、
そして富山和子さんの「日本の米カレンダー2011」を紹介しています。

ご興味のある方は、メルマガ登録をお願いいたします。

2010/12/13

◆山陰海岸ジオパークと松葉ガニ

          

◆山陰海岸地域の観光資源の両輪です

山陰海岸ジオパーク」の世界ジオパークネットワークへの加盟が
今年10月に認定されました。

山陰海岸国立公園を中心に、東は京丹後市の経ヶ岬から兵庫県の但馬海岸を経て、
鳥取市の白兎海岸まで、東西110km、南北30km。

日本海形成時の火成岩類や年月をかけた地層の変化、海岸線の造形美など、
見ごたえのある自然公園です。

この「山陰海岸ジオパーク」は、松葉ガニの産地とも重なります。

体験施設・山陰海岸ジオパーク館(兵庫県温泉町)近くの水産会社の水槽には、
活け松葉ガニ(ズワイガニのオス)とセコガニ(メス)が仲良く入っていました。

松葉ガニは特大サイズで18,000円の値。
甲羅上の黒い粒はカニビル(ヒルの一種)の卵で、これが付着していると
脱皮後の時間が長いと見なされ、身入りの良い証とも言われています。

セコガニは、甲羅の大きさもオスの1/4程度で、1,500円でした。
松葉ガニの漁期は3月20日までですが、セコガニは1月10日まで。

大地の遺産と、松葉ガニ。山陰海岸地域のかけがえのない観光資源です。

2010/12/12

◆「武士の家計簿」の食事情

  
       

◆家計簿から伺い知れる家族の物語です

「武士の家計簿」の映画が公開中ですが、原作の新潮新書の
『武士の家計簿-「加賀藩御算用者」の幕末維新-』(磯田道史著、新潮社)は、
武士の貴重な生活史で、一読の価値ありです。

金沢藩(加賀藩)・猪(いの)山家に残る、家計簿を含んだ古文書、
天保13年(1842年)~明治12年(1879年)の37年間にわたる記述を
数字を基に、著者の磯田道史氏が読み解いたもので、
激動の時代に生きた三代にわたる暮らしぶりがよくわかります。

猪山家の家計は“火のくるま”。その中での食事情といえば---。

長女の数え2歳の「髪置の儀式」では、
「赤飯と大鯛」を用意する習わしなのに、絵に描いた鯛が登場。

また、長男の産後七夜の席では、春の山菜の季節だったらしく、
「小鯛」とくるみやレンコン、クワイも出されています。
病気のときには、借金をして「なし、みかん、たらこ」を食べさせたようです。

やがて明治の文明開化の頃には、家計も豊かになり、
牛肉を取り寄せたり、毎朝、牧牛会社へ牛乳を飲みに出かけたり。

家計簿の数字からは、家族の物語や思い出が見えてきます。

2010/12/11

◆餅つきイベント

             

◆ずっと残ってほしい風習ですね

お正月の準備でもある日本の伝統文化「餅つき」。
年の瀬にはまだ早いのですが、「餅つき」イベントに参加しました。

蒸し器で40~50分ほど蒸したもち米を、石臼(うす)に入れて
さあ、「餅つき」の始まり! 何人もが入れ替わりで担当します。

まず、杵(きね)でもち米の米粒をつぶします。
初めて杵を持つ人も多くて、ふりおろす姿もややへっぴり腰。
返し手の方も、最初はちょっとおっかな風でしたね。

でも慣れてくると「よいしょ、よいしょ」の掛け声に合わせて、
「ペッタン、ペッタン」とリズミカルな音が聞こえていました。

各ご家庭で経験する機会は少なくなったと思いますが、
地域の行事などで、ずっと残していきたい風習です。

2010/12/10

◆グリーンツーリズム大賞2010

◆地域資源をいかした活性化の成功例です

グリーンツーリズムは、農山漁村で自然や文化を通して、
他地域の人々との交流をしながら地域活性化をめざすもの。

「グリーンツーリズム大賞2010」(主催:毎日新聞社、後援:農水省、観光庁)に、
大賞:有限会社「ブルーベリーフィールズ紀伊國屋」(滋賀県大津市)、
優秀賞:NPO法人「体験村・たのはたネットワーク」(岩手県田野畑村)他が
選ばれました。

「ブルーベリーフィールズ紀伊國屋」では、農家レストランがあり、
無農薬栽培のブルーベリー摘みや、かまどのご飯炊きが体験できたり---、

「体験村・たのはたネットワーク」では、
地元の漁師さんがガイドする「サッパ船アドベンチャーズ」や
都会からの中高生を受け入れる民泊があったり---、

地域の資源を活用しながら、地元の方との交流が楽しめるというのが魅力ですね。

2010/12/09

◆2k540 AKI-OKA ARTISAN  12/10オープン!

◆「ものづくり」がテーマのスペースです

JR秋葉原駅~JR御徒町駅間の高架下が大変身!

2k540 AKI-OKA ARTISAN」の第1期スペースが
明日12月10日(金)13:00にオープンします。

ネーミングの理由は、
2k540(ニーケーゴーヨンマル)とは、鉄道用語から。
JR東京駅からこの場所までの距離が2km540mほど。
AKI-OKA(アキ-オカ)とは、秋葉原と御徒町の中間にあるから。
そしてARTISAN(アルチザン)は、フランス語で職人の意です。

かつて御徒町周辺は、江戸の文化を伝える伝統工芸職人の街でした。
それが現代によみがえったかのような-----。
「ものづくり」をテーマに、工房とショップがひとつになったスタイルを実現。

オリジナル商品の販売やものづくりの体験ができるワークショップなど、
第1期のオープンには、32店舗が登場します。

知人のお店「匠の箱 にほんのこうげい」も出店しています。
匠の実演を目の前で見ることができたり、体験ワークショップも。

「竹のコースター作り体験」では、
竹割りから、染め、編み、組み立てまで竹職人と一緒に作れるそうですよ。

2010/12/08

◆日本民藝館賞に「しめ縄鶴亀」

熊田ご夫妻による「守山じめ」です

今年度の「日本民藝館賞」に選ばれたのは、
熊田三夫さん、マツさんご夫妻が作られた「しめ縄鶴亀」。

福島県郡山市田村町の守山地区の農家に伝わる「守山じめ」です。

福島民報(12/8付)によると、
----『「しめ縄には天の恵みを与えてくれる神々への感謝と
食卓に白米が上がるまでの物語が込められている」との思いで
手を止めなかった。マツさんも守山じめの「顔」ともいえるすだれに
使う稲穂を1本1本厳選するなど夫の創作を支え続けた。

素材に青わらを使い続けるのにもこだわりがある。
三夫さんが制作を始めた当時、国の「減反政策」がスタートした。
収穫前に青田刈りをすることになった。
「米は私たちの子どものようなもの。無駄にはできない」。
刈り取った稲をしめ縄という形で再利用した。
色彩的にも美しい青わらは生産者の苦悩も映し出す』と紹介されています。

ご夫妻は、米作りの苦労話が詰まった「守山じめ」を創作する傍ら、
公民館などで「しめ縄教室」を開いて伝承にも力を注がれているようです。

受賞の「しめ縄鶴亀」は、日本民藝館の12/11(土)から始まる
平成22年度日本民藝館展 新作工芸公募展」で展示されます。

2010/12/07

◆未来への種まきトーク

◆在来野菜はスローライフの原点

山形で制作中のドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」は、
在来野菜を守り継ぐ人たちにスポットをあてた作品です。
(公開は2011年秋の予定)

その映画制作に合わせて、在来野菜を知ってもらうためのイベント
「未来への種まきトーク」が開催されます。

第1部は作家の島村菜津さんの講演 「スローな生き方」。
第2部は「在来作物はスローライフの原点」をテーマに
同映画の渡辺監督が進行役で、食や農に取り組む地域の方と公開座談会。

日時と場所は、
12月11日(土)14:00~16:30、新庄市(市民プラザ大ホール)
12月12日(日)14:00~16:30、長井市(市恩賜生涯学習プラザ)
参加費は300円。

問い合わせは、同映画制作委員会事務局へ。

2010/12/01

◆山の神様に守られた山茶



◆山で自生していた在来種のお茶を、有機無農薬栽培

「山の神様がくれた水---」というCMがありましたが、
「山の神様に守られた茶畑」を見学する機会がありました。

「ようおいでくださいました」と急斜面を案内してくださったのは、
国友農園(高知県)の国友社長。

土佐の山で自生していた在来種のお茶を、
有機無農薬栽培したのが「りぐり山茶」です。

“りぐる”とは土佐弁で“こだわる”という意味だそう。
国友農園の方々が手間ひまかけてこだわって作られた釜炒り茶です。

山の中の茶畑に隣接する手造りのあずまやで、
国友社長みずから入れてくださった「りぐり山茶」。

自然の力が宿ったようなまろやかな渋みとやさしい香り。
中国福建省・武夷の岩茶が和風化されたような味わいです。