2011/12/31

◆迎春準備

◆迎春準備でにぎわうご当地の台所

ご当地の台所として知られる、全国各地の市場は、
迎春準備のための買い物客でにぎわっているようです。

ニュースを見ると、
福岡・「博多柳橋連合市場」は、
ブリは例年並みの1キロ約3000円。野菜は葉物が例年よりも高め。

兵庫・「明石魚の棚」は、
炭火で焼いた「にらみ鯛」が好評(体長約30~40cm、3~6000円の品が売れ筋)。

京都・「錦市場」は、
カズノコや昆布巻き、クワイなどおせち用の食材、葉ボタンやしめ縄など正月飾が人気。

大阪・「黒門市場」は、年末の1日当たりの人出が約10万人。
東京・「アメ横」は、カニやサケ、イクラ、スジコなどが高値。5日間で190万人の人出。

活気ある年の瀬で、よかった。
来年こそは、よい年になりますように。

2011/12/25

◆フグと伊藤博文



◆伊藤博文ゆかりの下関・春帆楼

冬の味覚「フグ」。
身は高たんぱく低カロリー、皮にはコラーゲンがたっぷり、
特に黒い皮はガン防止、脂肪にはDHAが含まれていて、
ボケ抑制効果もあるようです。

縄文時代から食されていた魚ですが、
豊臣秀吉は、家来たちが集団で食中毒死したことから、
「河豚食用禁止の令」を出しました。

それを解禁したのが、伊藤博文。
明治21年(1888年)ふぐ料理公許第1号になったのが、下関・春帆楼です。

この春帆楼は、明治28年(1895年)、
日清講和条約の調印会場として使用され、
お店に隣接する日清講和記念館には、
当時を偲ぶ椅子やテーブルなど会談の場が保存されています。

フグを味わいながら、歴史にも思いを馳せたひととき。
外は雪が舞っていました。メリー・ホワイトクリスマス!

2011/12/05

◆映画「しあわせのパン」

◆あなたの「ひとつだけ」は何ですか?

寒い季節に、心あたたまる映画「しあわせのパン」が届きました。

北海道・月浦。
洞爺湖のほとりの小さなまちにある
パンカフェのオーベルジュ「マーニ」。

りえさん(原田知世)と水縞くん(大泉洋)夫婦と
カフェに来る人たちの四季折々の思いを紡いだ物語です。

色味のいい北海道の野菜たち。
パンのおいしい香りもスクリーンから漂ってきそう。

主題歌は矢野顕子と忌野清志郎が歌う「ひとつだけ」。

封切りが心待ちです。

来年1月28日全国ロードショー。

2011/11/23

◆干し柿



◆なぜこんなに甘くなるの?不思議です

手作りの干し柿をいただきました。
平安時代の延喜式にも登場しているという秋の味。

渋柿をつるしておくだけで、こんなに甘くなるなんてほんとに不思議。

渋抜きといえば、他にも焼酎を使う方法がよく知られていますが、
鹿児島県さつま町の紫尾(しび)温泉では、
渋柿を一晩、湯船でぷかりぷかり。

そうやって渋みを抜いたものは「あおし柿」と呼ばれるそうです。

2011/11/20

◆甘くてやわらかい岩津ねぎ




◆岩津ねぎは、日本三大葱のひとつです

11月の有機農園。
真ん中の畝が岩津ねぎです。

下仁田ネギ、博多万能ねぎ、そして岩津ねぎを称して日本三大葱というのだそう。

岩津ねぎは、江戸時代に生野銀山で働く人々の冬の栄養源として栽培が始まりました。
緑と白が半々になるくらいまで、数回土寄せをします。

土の下の白根が25cmほどに育つのが、真冬の1月ごろ。
甘くてやわらかな岩津ねぎがお鍋をいっそうおいしくしてくれます。

2011/11/06

◆青い実のオリーブ新漬



◆オリーブの新漬は、今だけの希少品!

小豆島は、今、オリーブの新漬の季節。
完熟した実はオリーブオイルに搾油されますが、
完熟する前の青い実で作る新漬は、この時期だけの希少品です。

新漬け講習会に参加して、加工法を教えてもらいましたが、
収穫した実を手に入れることは無理だそう。だったら作れない?

というのも、収穫された実はJAが農家から買い上げるそうなので、
一般には売られていないのです。
残念ですが、家でチャレンジすることはあきらめました。

青い実の新漬は、オリーブ公園などで販売されています。
品種は、10月はマンザニロ、11月はミッションで、
ミッションの方がやや固め。

講習会では、特別に完熟した黒いオリーブの塩漬けも試食させてもらいました。
油がじゅわっと口に広がり、格別の味わい。これもおいしい!
小豆島の農家さんとお知り合いになれば、
完熟バージョンを分けてもらえるかも知れませんね。

2011/10/30

◆第2回「油祝いの日」復活祭 ご案内

ホテルニューオータニ3人の料理長と管理栄養士の宗像伸子先生のご協力を得て

関東や東北の各地では、
旧暦11月15日を「油搾(し)め」、「油祝い」と呼び、
けんちん汁など油けのあるものを食べて
油の収穫を祝って冬を迎える、節目の行事がありました。

国産の油普及会では、
ホテルニューオータニと管理栄養士の宗像伸子先生のご協力を得て、
第2回「油祝いの日」復活祭を開催します。

内容をご紹介しましょう。

今回は4種類の日本の油が登場します。
1)金ごま油(愛知県) 
2)なたね油(北海道) 
3)えごま油(島根県) 
4)オリーブ油(香川県)

どの油も国産、無農薬、特別栽培、無添加のキレイな自然そのものの油です。

第1部は、管理栄養士としてご活躍の宗像伸子先生を講師に迎えての
それぞれの油の特長を生かした料理の講習とお話

第2部は、ホテルニューオータニの3人の料理長による特別創作ランチタイム。

宮田勇・和食料理長、西口章二・洋食料理長、市川徹・中華料理長による
4種類の油のおいしさが味わえるオリジナル料理をお楽しみください。

≪特別創作ランチメニュー≫

●冷拌三鮮
芝海老、帆立貝、鶏肉の中華風 愛知県産金胡麻油の香り和え

●温物
愛知県産金胡麻油おかき揚 軸菜、べっこう餡

●強肴
鯛のチリ蒸し 島根県産えごま油の油香焼

●Viande
牛フィレ肉ロースト グリル野菜とアスパラガスのカダイフ巻き
北海道十勝産 一番絞りのなたね油とリッシュ ヴィアンド

素菜炒麺
野菜たっぷりの炒め焼きそば 島根県産えごま油の香り

●Dessert
巨峰とマスカルポーネクリームのクープ
香川県小豆島のオリーブオイルのジェラートと共に
コーヒー 又は 紅茶

【概要】
日時:11月15日 11:00~14:00
場所:ホテルニューオータニ タワー宴会場階 翠鳳の間
参加費:お一人様13,500円
    ※当日会場受付にてお支払いください。
    ※4種類の油セットのおみやげ付き。

お申込み:国産の油普及会事務局
     090-3938-4961(亀山)へ。

2011/10/27

◆小豆島そうめんとごま油

          

◆小豆島そうめんは、手延べするときに特産の天然ごま油を使います

江戸時代の初め。お伊勢さん参りに行った小豆島の方が、
旅の途中で立ち寄った大和の三輪で手延そうめんづくりの手法を持ち帰り、
そうめん作りが始まったようです。

気候風土が合ったため、今では三輪そうめん(奈良県)、播州そうめん(兵庫県)と並ぶ
日本三大産地のひとつになっています。

小豆島そうめんの特徴は、
中力粉を用いるため、ややモチモチ感があること。
そして手延べするときに島の特産物の天然ごま油が使われていること。
ごま油の風味が感じられます。

手延べされたそうめんは、天日干しに。
真夏以外は、島のあちこちで年中見られる風景です。

これからの寒い季節には「釜揚げ」がおすすめ。
土鍋でお湯を沸騰させた中に、中細麺を入れて2分少々。
さし水はしない方がおいしくできますよ。

2011/10/22

◆アンチエイジングレストラン

  


◆堀 知佐子さんのお店は、野菜の組み合わせが見事です

管理栄養士、ミールプロデュサー(食に関する企画・制作)の
堀知佐子さんがオーナー兼シェフのお店、
アンチエイジングレストラン「リール」で食事をしました。

オードブルの「牛蒡、セロリ、長ネギのマリネ、胡麻と生姜の風味」も
メインの「たっぷり野菜と鶏肉のポトフ」も

野菜の組み合わせが見事ですね。

おいしく食べて健康に!
毎日の食卓に取り入れたいアイデアが見つかるお店です。

2011/10/10

◆授業でアイス作り

◆特産品の岐阜えだまめでアイス

国産応援隊「ばいじゃぱん」でオリジナル・金ごまアイスを商品化したこともあって、
各地のアイス情報も気になりますが---、岐阜ではこんな取り組みがされています。

岐阜農林高校の動物学科では、週に1~2回アイス作りの授業がありそうです。
同校で飼育されている牛から搾られた牛乳と、岐阜の特産品「岐阜えだまめ」を
使って最近完成したのが、「枝豆アイス」です。

校内にある販売所「のうじょう君」ほかで販売されています。
若い人にも興味を持ってもらえそうな特産品活用例ですね。

2011/09/27

◆手づくり「国産の金ごまアイス」販売開始!



◆西山牧場とばいじゃぱんのコラボで生まれた手づくりアイス

のどかな田園風景が広がる兵庫県・西山牧場。

すくすくと育った乳牛から搾った新鮮なミルクと、
農薬を使わないで栽培された愛知県産の金ごまをたっぷり使った

西山牧場直送・手づくり「国産の金ごまアイス」が誕生しました。

国産応援隊「ばいじゃぱん」と西山牧場のコラボでできた、
自然な甘さと、国産金ごまの香ばしさ、粒々の食感が楽しめる
オリジナルアイスです。

本日から、ばいじゃぱんのサイトで販売いたします。
1セット(6個入)で、価格は2280円(税込)。

2011/09/25

◆きんかんジャム

 
◆丸口10cmビンで20本、ジャム作りに追われました!

空にはすじ雲、稲の穂がたわわに実り、周囲を見渡せばもう秋景色ですね。

今年の夏は暑さで、ハーハー、
庭のきんかんの実を高枝バサミで採るのに、ヒーヒー、
そしてジャム作りで、フーフ。

実がなったあと放っておくと、あっという間に鳥に食べられてしまうので
日の出と共に鳥との競争でした。

そのかいあって、きんかんがどっさり採れたので、覚悟を決めてジャム作り。
あく抜きのため、大きなお鍋に水と米ぬかも入れて一緒にぐつぐつ。
ゆっくり冷まして、よく洗ってから、ひとつひとつの実から種を取り出して---

この下ごしらえを何回も何回もやっているうちに、
気がつけばビン20本分もジャムができてしまったので、
ご近所へおすそ分け。(ご迷惑だったかも)

やっと“きんかんの夏”が終わり、“食欲の秋”の始まりです。

2011/09/15

◆金ごまの花畑プロジェクトに届いたメールより

  


◆20本も育ちました!

「金ごまの花畑プロジェクト」で金ごまの種を蒔かれた皆さん、
無事に収穫されたでしょうか?

プロジェクトに参加されたTさんからのメールをご紹介しましょう。

≪鉢に植え替えてから虫に葉を食いつくされて、やむなく抜いた分などを除くと
20本ほどしか残りませんでしたが、おかげさまで写真のように育ちました。
来年は、今年のミスを学習して少しでも増やして食べられたらと思いました≫

花が咲き始めると、青虫の10倍ほどの大きさの黄色い虫がどこからか出てきて、
あっという間に葉を食べてしまいます。
見つけては退治の繰り返しです。

キョロキョン畑(スタッフの有機農園)でも先週刈り取りをして、今は天日干しの真っ最中。
サヤがパチパチとはじけて、金ごまがシートの上にたくさん落ちています。
でも台風の影響で明日から雨模様らしいので、
雨が降っても大丈夫なように軒先に移すことにしました。

収穫した金ごまは、 来年の「金ごまの花畑プロジェクト」で皆さんにお分けします。
今年参加できなかった方やうまく育たなかった方、
ぜひ金ごまの栽培にチャレンジしてくださーい。

ゴマには、ゴマリグナン(セサミン)という成分が含まれてて、
活性酸素を抑える役割をします。

Tさんも来年はたくさん育てて、おいしい金ごまを食べてくださいね。

2011/08/21

◆手動で搾油体験

 

◆えごまの種子から搾った油は香ばしい!

手動の搾油体験イベントに参加しました。

えごまの種子を真ん中の筒状の部分に入れて
手前の長いバーを下に押すと---、
(思った以上に力が要りました)

一滴、また一滴とゆ~っくりポタリ。

なめてみると、香ばしいっ!
そしてさわやかな味です。

えごま油には私たちに不足しがちなα-リノレン酸が豊富に含まれていて、
コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。

酸化しやすいので、ドレッシングなど生で食べるのがいいようですが、
夏は、ビッソワーズ(冷たいじゃがいものスープ)のトッピングに
ひとさじ回しかけるのも、おすすめです。

2011/08/15

◆中国最古の農業全書「斉民要術」

◆6世紀の中国の耕作や乳製品、発酵、醸造、調理法などが書かれています

中国最古の農業全書「斉民要術」(せいみんようじゅつ)は、
540年頃(南北朝時代)、北魏の賈思勰(かしきょう)の撰。

「耕田」の項には、こんな一行も。
≪春には力の限り耕し、夏には努めて耘(くさぎ)り、秋に至って収穫を見る≫
やっぱり、太古の昔から夏は耘(くさぎ)り=草むしりなんですね。

耕作だけでなく、乳製品、発酵、醸造、
様々な作物の栽培法や調理法も紹介されています。

素食(しょうじんもの)の項の、「蒸茄子(むしやきなす)」の作り方を見ると、
茄子は種子のできていないものを用いる(種子ができるとまずくなる)。
竹刀か骨刀でこれを四破(よつわり)する(鉄ものを用いると変化して黒くなる)。
湯でゆがいて腥気(せいき=なまぐささ)をとる。
細切(みじん切り)した葱白を胡麻油で炒めて香づけし(蘇油=えごま油であればさらによい)
香醤たまり、葱白を茄子と合わせて炒めて、山椒、ショウガの端を加える。

約1500年も前の茄子のレシピのおいしそうなこと!
今に通じる中国食文化のすばらしさを伝えてくれる名著です。

2011/08/06

◆ごまの創作料理尽くし



◆夏バテ解消に、ごま!

ごま問屋さんのごまの創作料理店「世沙弥(せさみ)」に伺いました。

昨年まではゲストハウスとして使われていたそうで、
隠れ家風サロンの雰囲気が漂う贅沢な貸切空間です。

お料理は、ごまがふりかけられた「稚鮎のレモン酢づけ」から始まり、
ごまアイスやきなこをまぶしたごま餅、名づけて“ごまかし”まで、
ごま三昧を楽しみました。

中でも印象に残ったのが「活帆立のパパイヤ蒸し」。
パパイヤをくり抜いた中に活帆立が入った、とろみのある餡仕立てで、
金ごま油を1~2匙まわしかけていただくのですが、
コクが出て味が引き締まるのには、感心~。

金ごま油の上手な使い方ですね。

お好みでふりかけてください、と卓上に置かれたごまの炒り器もいいな。
深いので炒りたてでも飛び跳ねず、柄の部分が空洞になっているので、
柄を傾けてごまを取り出すことができる優れものです。

2011/07/30

◆金ごまが130cmに成長!

        

◆金ごまの花畑プロジェクト、メール続編

「金ごまの花が咲いたメール」を送っていただいた沖縄の方から
続編のメールが届きました。

今度は、130cmの背丈に成長した写真が添付されています。

プランターでこんなにも見事に育ったのは、
沖縄の強い日差しと、よい土と、栽培者の心づかいあってのことでしょう。

ごまの原産地はアフリカ・サバンナ、太陽が大好きな植物です。

次はいよいよ収穫ですね。
下の方の葉っぱが黄色くなって、一番下のさやがはじけたら、
切り取って、逆さにしてバケツに入れて日干ししてください。

耳を澄ますと、パチパチ、パチパチ。
さやが茶色になってはじける音が聞こえますよ。

さやの中は4つに分かれていて、金ごまがびっしり。
お米や粟などと同じように“一粒万倍(いちりゅうまんばい)”です。

2011/07/23

◆セヴァンの地球のなおし方

◆映画「未来の食卓」のジャンポール・ジョー監督の最新ドキュメンタリー

「どうやってなおすかわからないものを壊し続けるのはもうやめてください」
1992年にブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットで、
伝説のスピーチを行った日系4世の少女、セヴァン・スズキさん。

彼女がお子さんを身ごもり、お母さんになろうとしているときに、
ジャンポール・ジョー監督(65)は、「セヴァンの地球のなおし方」を製作しました。

カナダ・ハイダグワイ島で暮らす環境運動家のセヴァン・スズキさん(31)、
福岡県桂川町でアイガモ農法によるお米の無農薬栽培をしている古野隆雄さん(60)、
地域のこどもたちのために無農薬食材を育てる福井県池田村の農家のみなさん、
「未来の食卓」の舞台になったフランス・バルジャック村から40キロに建つ原子力発電所問題、
フランス領コルシカ島のビオワイン農家・アレナー家、
サメの乱獲反対組織を立ち上げた13歳の少女---。

地球の悲鳴に対して、志を同じくする人々が登場します。

東日本大震災を経験した今、このドキュメンタリーはどのように受け止められるでしょうか。
東京では上映中、各地でも順次公開が予定されています。

2011/07/18

◆八丈オクラの花

        




◆八丈島伝来のオクラです

「なでしこJAPAN」、優勝おめでとう! 快挙ですね。
それを祝福するかのように、畑の八丈オクラにも花が咲きました。

八丈オクラの原産はアフリカと言われ、
日本へは八丈島や沖縄に伝来したようです。

背丈は2メートルにもなるんですよ。
花は淡いクリーム色。

夏の間、十数センチのビッグなオクラが次々に収穫できます。

オクラは英語でもオクラ。世界に通じる野菜です。

2011/07/16

◆金ごまの花が咲いたよ!

        


◆金ごまの花畑プロジェクトにメールが届きました

金ごまの花畑プロジェクト~ごまって種になるんだよ」は、
みんなで金ごまの花を咲かせましょう!というプロジェクトですが、
たくさんの方から参加のお申し込みをいただき、今春、種をお分けしました。

その中のお一人、沖縄にお住まいの参加者からメールが届きました。
ご紹介するのが遅れましたが、嬉しいお便りです。

≪以前お送りいただきました金ゴマの種子が、ようやく花を咲かせました。
5月の連休後に種まきして、順調に成長していたのですが、
5月末に襲来した台風により、枯れてしまいました。

その後、6月始めに再度種まきして、途中今年2度目の台風が来たものの、
事前対策と直撃を免れたので、約1カ月で無事花を咲かせました。

娘は、ゴマの花を見るのが初めてなので、
こんなに、可愛いくて、薄紫の花なんだ。 と感激してました。
まだ、成長の早いひと株しか、花をつけてませんが、
更に、沢山咲いたら、また、報告します。≫

台風の事前対策をされたと書かれていたので、
どのような対策をされたのかをご質問してみると、

≪台風が来た時は、まだ、ゴマは、それほど大きくなかったので、
プランターの周りに4リットルのペットボトルを並べて、
その周りに、網戸の網をひと巻きしました。
ゴマの背丈より、10センチ位高く網を張っただけで、
かなり風よけになり、倒れたりしませんでした。
以上、簡単な台風対策でした。≫ とのお返事をいただきました。

金ごま栽培への愛情が伝わってくるメールでした。

2011/06/11

◆淡路島の新玉ねぎ

      
◆みずみずしくて、甘い新玉ねぎです

お待たせしました。
淡路島・松ちゃん農園の新玉ねぎを販売いたします。

5キロ、10キロ、20キロ単位なので、

多すぎる、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
風通しのよいところに吊り下げて保存すれば、

ひね玉ねぎとして、秋口まで味わうことができますよ。

ところで先週、淡路島の活性化に取り組む「淡路島振興NPO」が、
宮城県石巻市、気仙沼市、南三陸町
岩手県陸前高田市、釜石市、大槌町
福島県会津若松市の7市町村の避難所を訪問して、

淡路島の新玉ねぎ12トンやレタス、キャベツなどを届けました。
おいしい玉ねぎが、元気のもとになりますように。

2011/06/06

◆伊勢丹新宿店の地下1階で「日本の油祭り」

              


◆6月8日(水)~14日(火)に5種類の国産植物油を販売

今週の伊勢丹新宿店は、日本の食がテーマです。
本館地下1階の食品催事場・フードコレクションでは、
「日本の油祭り」コーナーが登場!

「ばいじゃぱん」が紹介している5つの国産植物油が並びます。

1.玉締め一番搾りの「愛知・金ごま油」
2.2年間熟成させた菜種で作った「北海道・十勝のプレミアムなたね油」
3.有機栽培のえごまの実を手作業で厳選して搾った「島根・川本町のえごま油」
4.五島・尾崎の椿を丁寧に搾油した「長崎・五島の椿油」
5.熱処理、化学処理をしない「小豆島のオリーブオイル」

良質の植物油を知っていただく良い機会です。
フードコレクションへどうぞお立ち寄りください。

2011/06/04

◆じゃがいもの花

        

◆花が咲いたあと、数週間で収穫です

梅雨の晴れ間に畑へ行ってみると、
あ~あ、雑草が見事な成長ぶり。

有機無農薬畑では、日ごろからマメに草むしりをしているかどうか、
一目瞭然なので、ちょっと恥ずかしい---。

4月上旬に植え付けしたじゃがいもに、花が咲き始めました。
茎や葉が大きくなって、葉もしっかり茂っています。

これなら光合成も活発で、できたでんぷんが
地下の芋にたくさん蓄えられることでしょう。

あと数週間もすれば、葉が黄色く枯れて収穫時に。
気温が30℃を超えると枯れるともいわれています。

品種は「十勝こがね」。貯蔵性に優れているので、
収穫後、長期間にわたって味わえます。

余談ですが、農水省の作物登録では「じゃがいも」ではなく、
「ばれいしょ」だそう。

2011/05/21

◆無農薬の国産植物油の食べ比べ

      


◆椿油って食べるものなの?という声も

本日のファンタスティックマーケットにご来場いただきました皆さま、
ありがとうございました。

「ばいじゃぱん」のブースでは、新しい試みとして、
無農薬の国産植物油の食べ比べを実施。

パンやフレッシュなベビーリーフに
えごま油、なたね油、オリーブオイル、金ごま油、椿油を
つけて味見をしてもらいました。

種類の違った油の食べ比べは、珍しさも手伝ってか、
皆さん、興味津々のご様子です。

これって食べるものなの?という声が聞かれたのが、椿油。
五島列島産の玉締め一番搾りのピュアなバージンオイルです。
味わったあとで、これおいしいという感想が多かったので、ひと安心。

“百聞は一口にしかず”ということですね。

2011/05/04

◆ファンタスティックマーケットvol.2

          


◆5/7(土)、21日(土)に「ばいじゃぱん」が出店します

昨秋に続いて、大阪・梅田で開催中の「ファンタスティックマーケットvol.2

このイベントに「ばいじゃぱん」も出店いたします。
5月7日(土)と21日(土)の2回、E-ma(イーマ)1F ※阪神百貨店南側。

『日本の油祭り』をテーマに、国産の植物油5種類が登場!
無農薬栽培された金ごま、えごま、菜の花、椿、オリーブたちが
体にやさしい搾り方でおいしい油になりました。

流通量が少ない希少な植物油なので、この機会にいかがですか。

同じコーナーでは、
「土種(ツチタネ)さんの国産オーガニック野菜
「マルメロ」さんのマクロビオティックのお惣菜、焼き菓子
など、安心食材がいろいろ。

見るだけでも楽しいマーケットです。

2011/04/24

◆金ごま油オーナー制度

◆金ごま油の自給自足体験コースです

金ごまの季節がやってきました。
あなたの手で金ごま油を作ってみませんか。

種まきから収穫まで約100日。
乾燥15日、選別10日、油しぼり10日。
無農薬で栽培、無添加の油ができ上がります。
希少価値のある金ごま油をしぼることができるのも、土と風と光のおかげです。

この作業の流れを知っていただこうと、
農業生産法人・愛知金胡麻團では、初の試みとして
自給自足体験コース『金ごま油オーナー制度』を始めました。
国産応援隊「ばいじゃぱん」もお手伝いしています。

【作業スケジュール】※原則、愛知金胡麻團で作業をします
①種まき=5月中旬ごろ)
②発芽=種まきから4~5日後)
③間引き&草取り=発芽してから15日~20日後
④草取り(2回目)=③から15日後位
⑤金ごまの花畑観賞会=種まきから約40日~50日
⑥草取り(3回目)=種まきから約60日後。最後の草取り
⑦収穫と乾燥=種まきから約100日後
⑧とうみ(ふるいにかけて選別)作業=⑦の後すぐ
⑨油しぼり=9月下旬ごろ

【募集内容】
畑の場所=愛知県安城市
参加費用=1区画・約10坪(0.3アール) 2万円
       ※1人でもご家族、グループでもOK
特典=収穫した金ごまの油200gを特製ボトルに入れてお渡しします。
参加者の作業=上記①~⑨の作業のどれでもいいので一度はご参加ください。
※全行程の農作業については「金ごまオーナー便り」としてご案内します。

参加お申込みは
住所、氏名(グループの場合は代表者名)、電話番号を書いて、
「ばいじゃぱん」までメールしてください。
折り返し詳細をご連絡いたします。
締切は5月末まで。
info@buyjapan.co.jp

2011/04/17

◆「エクレール・お菓子放浪記」

◆宮城でロケした映画の緊急チャリティ試写会

宮城県石巻市を中心に撮影された映画「エクレール・お菓子放浪記」。

東京で完成披露上映会が開かれた翌日に、東日本大震災がおこりました。
東北地方での上映は延期になりましたが、全国から上映支援の動きが出ています。

戦時中にお菓子を盗んだ孤児の少年アキオが、更生施設で成長していく物語。
アキオを救ったのは、やさしい人の心とお菓子が持つ不思議な力でした。
津波で一変したロケ地の以前の美しい姿が収められています。
出演は林隆三、いしだあゆみさん他。

エクレール(エクレア)は細長く焼いたシューに、
カスタードクリームを詰めて、上からチョコをかけたお菓子。
映画ではどのシーンで出てくるのでしょうか。

この映画の緊急チャリティ試写会が、東京と神戸で開催されます。
東京:4/26(火)13時~、虎ノ門ニッショーホール
神戸:4/28日(木)13時~、神戸新聞松方ホール

※阪神・淡路大震災を経験した神戸では、抽選で150組300人が招待されます。
希望者は往復ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、
〒650-0012 神戸市中央区北長狭通4-3-13
兵庫県映画センター内、映画「エクレール・お菓子放浪記」制作委員会へ。
締切は20日必着のこと。問い合わせは同センター:078-331-6100

2011/04/16

◆金ごまの花畑プロジェクト

       

◆金ごまの花は薄いピンク色。可憐です

国産応援隊「ばいじゃぱん」では、わずか自給率0.1%の金ごまの
栽培普及活動「金ごまの花畑プロジェクト」に取り組んでいます。

かつては庭先で手軽に育てられていたゴマ。
刈り取った後に日干しして選別するのがちょっと手間ですが、
おばあちゃんたちの役割だったようですね。

≪育てるのは簡単!花は可憐だし金ごまはおいしい!
ご希望の方には無農薬栽培の「金ごまの種100粒」を
無料で差し上げます。≫

と呼びかけたところ、多くの方から作ってみたいと申し出をいただき、
今週、種を郵送しました。

播き時は、平均気温が20℃になる頃で5月下旬から6月中旬にかけて。
ベランダでプランター栽培もOK。収穫まで約100日のお楽しみです。

まだ種はありますので、ご興味がある方は、メールか電話で
お申込みください。一緒に育てましょう!


2011/03/21

◆チャリティ『食のブランド「淡路島」』

        

◆東日本大震災の被災地を支援するチャリティイベントとして開催

淡路市の「淡路夢舞台」で今月19日(土)~21日(祝・月)まで、
食の通じて「淡路島」の魅力を発信しようと企画された『食のブランド「淡路島」』。

急きょ、東日本大震災のチャリティイベントの趣旨が追加されました。
会場内には募金箱が設置され、売上の一部も義援金に。

商談もできる10店を含む38ブースが登場。
「淡路島ぬーどる」「淡路島牛丼」「あわじ島バーガー」などのご当地グルメや
特産品「淡路島玉ねぎ」や希少品種の「ナルトみかん」など、
食の魅力あふれるイベントです。

被災地を支援しょうという各地の思いが積み重なると、
きっと大きな力になるでしょう。

2011/03/15

◆清涼寺の「お松明(たいまつ)式」

        

◆3月15日の「お松明(たいまつ)式」は京都三大火祭のひとつ

京都・嵯峨野の「清涼寺」(嵯峨釈迦堂)で、本尊の「三国伝来の釈迦像」に
手を合わせてきました。胎内に絹製の五臓六腑が納められているお釈迦様です。

東日本大震災で被災された人々の安寧の願いが、どうか届きますように。

毎年3月15日(お釈迦様入滅の日)に「お松明(たいまつ)式」がとり行われますが、
大文字の送り火、鞍馬の火祭と並ぶ京都三大火祭のひとつ。
高さ6~7m、の大松明を早稲、中稲、晩稲に見立てて、その燃え方で今年の作柄を占います。

ちょうど訪問時は、準備作業の真っ最中。

1月下旬ごろから境内で材料を乾燥させるようですが、
年々、松やツタのつるが手に入りにくくなり、確保するのがひと苦労とか。

「今年は思いのほか、よいつるが見つかった」と作業をされている方が、
安堵の表情で話されていました。

2011/03/06

◆妙高こそば在来と稲核(いねこき)在来

◆在来種の利(きき)蕎麦講座

岐阜県下呂市「仲佐」主人・中林新一さんと、
新潟県妙高市「こそば亭」主人・市村晋也さんのコラボレーション。
蕎麦web大学の「利(きき)蕎麦講座」に参加しました。

中林さんは『稲核(いねこき)在来』、市村さんは『妙高こそば』
お二人が使っているソバは、希少な在来種で、どちらも小粒。
一般市場には流通していないため、自分たちで栽培されています。



中林さんは小麦をつなぎにして、加水を少なく固めにこねるのがポイント。
ゆで時間を80秒前後とやや長くして、やわらかな食感に仕上げます。



市村さんは、つなぎに地域で自生しているオヤマボクチを少量混ぜ、
空気を含ませながらやさしくこねていきます。
流れるような打ち方なのに、出来上がりは香りがありやや硬めの
しっかりした蕎麦に。

打ち手のこだわりが、個性を作りだすのですね。

お二人のすばらしい蕎麦打ちの技術を目の前で見ることができ、
打ちたてをいただくこともできた貴重な講座でした。

2011/03/05

◆野菜寿司

        

◆野菜スイーツ「ポタジェ」が野菜寿司のお店をオープン

ウニは金時ニンジンで、ホタテはエリンギで。
見た目は海鮮そっくり、でも実施に使われている食材は野菜たち。

野菜スイーツでおなじみのパテシェ・柿沢安耶(あや)さんが、
野菜寿しポタジェ」を六本木ヒルズにオープンさせました。

握りのごはんも白米だけでなく、古代米などのバリエーションも。

遊び心が感じられる“畑のお寿司屋”さんです。

2011/03/04

◆映画「アンダンテ~稲の旋律~」

◆2010年度最優秀プロデューサー賞(サーブ賞)を受賞!

泥から生まれる美しい稲の海。

映画「アンダンテ~稲の旋律~」は、新妻聖子演じる主人公の千華(ちか)が、
めぐりあった人々とのつながりの中で、失われた心を取り戻していく「人間再生」物語。

千華の支えになる、千葉の農家の長男役に筧利夫さん。

アンダンテは、音楽速度を表す言葉で「歩くような速さで」。
大丈夫、転んだっていいんだよ----、長い人生ですから。

心まで変えていく「食の力」にも勇気づけられます。

2011/02/24

◆すっぽんの不思議

 

◆すっぽんの脂肪は「不飽和脂肪酸」

京都で300年、老舗ですっぽん鍋をいただきました。
志賀直哉の「暗夜行路」や川端康成の「古都」にも登場するお店。
ここのおかみさんは、お肌がプールプルッ。
私もコラーゲンたっぷり効果が楽しみです。

すっぽんは、ちょっと不思議なアルカリ性食品で、
脂肪は植物と同じ「不飽和脂肪酸」。
これは、他の動物や魚類には見られない、すっぽん特有の脂肪です。

2011/02/12

◆第6回長野県産直・直売サミット

◆サミットのテーマは「がんばろう!山里の直売所」

第6回長野県産直・直売サミットが2月25日(金)、26日(土)に
下高井郡木島平村のホテル・パノラマランドで開催されます。

今回のテーマは「がんばろう!山里の直売所」。
山間地の小さな直売所や加工所に焦点をあてて課題などが議論されます。

1日目は、木島村村長による記念講演会とシンポジウムと交流会
2日目は、県内・県外に広げよう直売所間物流のネットワークなど7つの分科会
そして、篠原孝・農林水産省副大臣による特別講演があり、
副大臣とTPP問題や山間地農業、直売事業等の意見交換会も予定されています。

26日の昼食には、オヤマボクチ(野草)をつなぎに使ったボクチそばも
用意されているそう。

全国の仲間に輪を広げたいというこのサミット。
問い合わせは、同実行委員会 0265-76-3799へ。

2011/02/09

◆雑誌「大阪人」の伝統野菜特集

        

◆知って、食べて、作って、伝えて-----

大阪は、かつて野菜の一大産地でした。

秀吉が荘園で栽培させたといわれる『吹田慈姑(すいたくわい)』
「名物や 蕪の中の 天王寺」と与謝野蕪村が詠んだ『天王寺蕪(てんのうじかぶら)』
武者小路実篤が描いたカボチャ『勝間南瓜(こつまなんきん)』
長さが1mもある『守口大根(もりぐちだいこん)』

明治21年の「農事調査」では、大阪府下の約130ヘクタールで
生産されていた浪速生まれの『金時人参(きんときにんじん)』などなど。

雑誌「大阪人」3月号の特集は、
復活をとげた「なにわの伝統野菜」。

伝承の輪が、広がっている様子が読み取れます。

2011/02/06

◆関西食文化研究会



◆野菜の旨味を引き出す極意に触れることできました。

本日開催された「関西食文化研究会」のテーマは『ベジタブル講座・精進料理』。
野菜使いの考え方と新たな調理法を学びました。

イタリア料理「ポンテベッキオ」オーナーシェフの山根大助氏が
提案されたメニューは『青の野菜のイタリアン精進』。

野菜をおいしく調理するコツは、旨味を捨てないことだそうです。
ポイントは、アスパラ、菜の花の茎を細かく切って湯がいた後の昆布だしの再利用。

アスパラの穂先を再利用の昆布だしを少量使って蒸し煮にします。
菜の花の穂先も同様に。持ち味が凝縮され味がしっかりします。

ポレンタ(湯がいたジャガイモをミキシングして練り上げたもの)に、
アスパラと菜の花の穂先を飾り付け、両方の昆布だしを混ぜた煮詰めたものをかけ、
オリーブオイルを回しかけ、トリュフもぱらぱらと。


「神戸北野ホテル」総支配人・総料理長の山口 浩氏のお料理、
フランス料理『野菜のコンポジション』も印象に残りました。

11種類もの野菜を下処理で加熱し、押しずし型に並べ重ねて
スチームコンベンションで60℃で45分火入れをします。

野菜によって下処理もそれぞれ。
白菜はアルミホイルに包んで蒸し焼きに。大根はソテーに。
キャベツはくし切りにして、直火で表面を焦がす程度に。
ヤマイモは、茹でてからすって海苔に貼り付け、オリーブオイルを振って焼いておきます。

すぐきのお漬物も使われていました。
他には、カブラ、ニンジン、小タマネギ、ネギ、シイタケなども。

そしてソース作り。
タマネギ、ニンジンなどと、セロリ、ポワロ、ニンニク、ローリエ、タイムなどの香味野菜を
昆布だしで茹でて煮詰めます。

タマネギとマッシュルームを炒めて作る「シャンピニオンデュクセル」。
シイタケの戻し汁、ニガウリとオリーブオイルで作った苦みオイルの
上ずみを除いたものなども混ぜて、トウモロコシの粉でとろみをつけます。

さらにハシバミ(ヘーゼルナッツ)オイルを加えて完成したソースは、
絶品!絶品! 深~い味でした。

2011/02/02

◆ジャンボマッシュ&マーメラス

          
◆「ベジキッチンやまつじ」で宝探し!

大阪・北浜にある「ベジキッチンやまつじ」は、
“おもちゃ売り場”のようなワクワク感あふれる八百屋さん。

特選野菜を使った創作料理が食べられる「カフェバール」や
「キッシュ」などのお惣菜がテイクアウトできる「デリコーナー」も
あって、野菜好きにはたまりません。

買い求めたのは、直径13cmの「ジャンボマッシュルーム」。
1分ほど電子レンジでチンしてから、かさの部分に切り込みをいれて
フライパンでじっくり焼きましょう。
仕上がりに金ごま油をさっとたらすとおいしい!
大根おろしとポン酢で。みずみずしさがいいな。

生産者が日本で一人だけという「マーメラス」は、インゲンの仲間。
種は自家採取で、名付け親も生産者ご本人とか。
茹でると甘みが増して、スナップエンドウにも似た食感でした。

野菜の宝探しは、面白いですね。

◆フードインク

◆大量生産の裏にひそむ怖さに目をそむけないで

食糧生産をテーマにした映画「フードインク」は、
アメリカの巨大企業による「工業フードシステム」の現状を伝えるドキュメンタリー。

この対極にあるのが、地域の生態系バランスを守っている「地産」でしょう。

自分たちの「食生活」を守るためには、
何を選択した方がいいのかを、気付かせてくれる作品です。

アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート。
全国順次ロードショー中。

2011/01/28

◆栽培植物の起源

        
◆古典の名著を時々読み返しています

米や小麦、ソバ、ゴマ、豆、野菜や果物たち。
いま、田畑で栽培されているものは、どこで栽培が始まったのでしょうか。

地球上のどの場所で、いつ頃から----。

遠い昔に思いをはせながら、古典の名著を時々読み返すことがあります。

植物学者ドゥ・カンドル著の「栽培植物の起源」(上、中、下)
中野佐助著の「栽培植物と農耕の起源」
小林貞作著の「ゴマの来た道」など。

新たな調査で、中には本の内容と一部違う事実もわかってきていますが、
当時の考え方を知るにも貴重な文献です。

2011/01/24

◆山神ゆぶし

◆約50年ぶりに岩手県二戸市で復活!

スギの葉を燃やして、その煙がたなびく方向で、
農作物の豊凶を占う「山神ゆぶし」(山の神様の火ぶし)。

岩手県二戸(にへ)市仁左平(にさたい)で、
この伝統行事が約50年ぶりに復活!

煙が流れた方角は「北」。山神から豊作のお告げでした。

伝統行事の復活は、土地の人々の心意気が感じられていいですね。

仁左平といえば、「薬草」の産地でも知られ山野には56種もあるそう。
中でもダイオウは、その昔、京の都にまで運ばれて、
「トサダイオウ」という名で珍重されていたようです。

2011/01/22

◆民族研究家・結城登美雄氏の講演

          

◆「地域で支え合う食と農」というテーマで話されました

「地元学」の提唱や「鳴子プロジェクト」の総合プロデューサーとして、
地域で支える米づくりを実践されている、民族研究家・結城登美雄氏の講演を
拝聴しました。

結城さんは、東北各県だけでなく、沖縄へもよく行かれていて、
104歳のおばぁに「何をどのようにして食べているのか」など質問していたら、
逆に「あんたぁ、『食』って何だぁ?」と聞かれて答えられなかったそうです。

おばぁは、「沖縄では『食』はヌチグスイ(命の薬)だぁ」と教えてくれました。

結城さんが、師匠と仰ぐ民族学者・宮本常一さんは、
「自然は寂しい。しかし人の手が加わると暖かくなる」と言われたそうです。

食べ物は自然に働きかけて手に入るもの。
いま、農家は約260万人、その半分の130万人が70歳以上で、
総人口のわずか2%の人が、自然相手に懸命に働いて食べ物を作っています。
でも10年後を考えると、農家の人はもっと少なくなっているでしょうと、憂う結城さん。

地域で、米づくりを支えるための取り組みのひとつが、
「鳴子の米プロジェクト」です。

栽培米の品種は、適地適作の「東北181号」。
米1俵の生産者価格18000円を5年間保障し、消費者価格は24000円。

自然相手のリスクは消費者と分け合うという考え方です。
イネの刈り取りを地元の中学生たちが手伝ったり、
鳴子の田んぼは、生産者と消費者の“暖かい”交流の場です。

2011/01/18

◆好きないちごは?

◆いちごの品種いろいろ

いちごの産地・9つの県でつくる「いちご主産県情報交換会」による
「いちごフェア2011」が、東京・浜松町で開催され、以下の品種を1つずつ、
計4パックを1セットにして1500円で販売されました。

参加した品種と産地は、
「もういっこ」(宮城県)、「とちおとめ」(茨木県、栃木県)
「ゆめのか」(愛知県)、「紅ほっぺ」(静岡県)、
「あまおう」「福岡県)、「さちのか」(長崎県)
「さがほのか」(佐賀県)、「ひのしずく」(熊本県)

寒波の影響で、いちごは生育不良になって赤くならず収穫量も
減り気味と聞きましたが、心配ですね。

でも、グッドニュースもあります。
松山市で開発された新品種「あまおとめ」を
今治市上浦町の農家が寒じめ栽培に取り組まれた結果、
糖度が15.4度の『日本一の甘さ』のいちごが出荷されるとか。
1~2月の期間限定ですが、味わってみたいものです。

2011/01/17

◆おむすびの日

◆阪神・淡路大震災が発生した日にちなんで制定されました

今日1月17日は「おむすびの日」。

1995年の1月17日に「阪神・淡路大震災」が発生しましたが、
ボランティアの皆さんが炊き出しで作った『おむすび』で、
被災者たちは空腹を満たすことができ、元気づけられました。

そのことを忘れないようにと、食品メーカーなどの団体で作られた
「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」(事務局:兵庫県)は、
1月17日を「おむすびの日」に制定したのです。

今日、広島市では、
『「食べること」を考えてみようパネル展~おむすびの日から考える~』が
中国四国農政局広島農政事務所の主催で開かれました。
島根県出雲市稗原町の稗原小学校でも「おむすび教室」がありました。

全国各地でも「おむすびの日」のイベントがどんどん開かれて、
「阪神・淡路大震災」で復興のチカラになった“共助”の芽が育ってほしい、
と願っています。

2011/01/15

◆酒かすが人気!

◆『酒かすは百薬の長』で、品薄状態

今夜の「二人の食卓~ありがとうのレシピ~」(テレビ朝日)で
仲代達矢さんが作られた『あったか鮭団子鍋』は、おいしそうでしたね。

でも材料の「酒かす」が、スーパーでも見当たりません。
近くの酒屋さんで、毎年目にする≪八海山の酒かすが入荷しました≫
という張り紙も、今年はまだ見ていませんし。

NHKの「ためしてガッテン」で『酒かすは百薬の長』と、
紹介されたのがきっかけで、売れ過ぎて蔵元でも品薄のようですね。

“酒かす人気”のほとぼりが冷めるまでは、「かす汁」もお預けかなぁ。

2011/01/14

◆京王百貨店の駅弁大会

◆年明けは「駅弁」から。今年で46回目の長寿イベントです

福袋の次は駅弁。
第46回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が
京王百貨店新宿店で開催中です。

昨年の大会での駅弁販売数は42万個以上でした。

事前アンケートによる「今大会食べたい駅弁」ベスト5は、
1位 大えびふらい弁当(愛知県 東海道新幹線・三河安城駅)
2位 浜焼きホタテ 海鮮ひつまぶし(青森県 東北新幹線・新青森駅)
3位 桜弁当(青森県 東北新幹線・七戸十和田駅)
4位 前沢牛ローストビーフ肉巻きにぎり寿司(岩手県 東北本線・一ノ関駅)
5位 鮎屋の極薦(熊本県 九州新幹線・熊本駅)

九州新幹線の新作駅弁がいち早く紹介されるのも、魅力のようです。

私も何度か行きましたが、会場は人、人、人。
人気駅弁は毎年長蛇の列なので、並ぶ覚悟がいりますね。

2011/01/13

◆蒸し干しダイコン

        

◆干して、蒸して、また干して

キョロキョン畑で収穫したダイコンがどっさり。
日持ちのことも考えて、蒸し干しダイコンを作りました。

皮をむいて千切りにして、1日天日で干します。
それをせいろで蒸して、もう一度天日干し。
こうすれば甘みがぐんと増すんですよ。

竹ざるに並べて干しカゴに入れ、ベランダで吊るしておきます。
風通しも日当たりもいいので、4~5日もあれば乾燥するでしょう。

蒸し干しダイコンは常備しておくと、何かと便利です。

2011/01/12

◆甘酒

        

◆のんびり3日間かけて作ります

おお寒ーっ。こんな日は甘酒で温まりましょう。

最近は簡単レシピが人気ですが、
我が家では3日間かけてのんびり作ります。

柔らかめに炊いた新米(5.5合)と、麹1枚(約1キロ)を
米粒くらいにぱらぱらさせたものとを、手のひらに乗る分量ずつ、
交互に瓶(かめ)に重ねていきます。

ふたをして30分ほどするとふやけてくるので、
それを「つき棒」でつつくこと20分ほど。
べちゃべちゃになったら、表面をならしてきれいにします。

そして、瓶のまま毛布にくるんで、室内に置くこと3日間。
「おいしくなーれ」と1日3回ほどかき混ぜると、
いつのまにかいい甘酒が出来ています。
飲むときは3倍ほどに薄めて、生姜もたっぷりと。

2011/01/11

◆畑懐(はふう)のカタログ

             

◆小さな畑ですが栽培計画を立てるのは楽しい!

これから大寒までは、1年で一番寒い季節。
有機農園の例会も今月はお休みです。

畑のことはしばし忘れて----というこの時期に、
「畑懐(はふう)のカタログ」が届きました。

(有)浜名農園(浜松市)が、2011年の春用に作られたもので、
家庭菜園用の土や種、苗、農作業の道具などが紹介されています。

万願寺トウガラシや丸ズッキーニ、打木甘栗カボチャ、
シャモジ菜、白あずき、オカヒジキなど、珍しい野菜の名前がいろいろ。

「大浦太ゴボウ」には詳しい説明が付いていました。
一般的な細長形ではなく、短形で極太。
大きくなると中が空洞になるゴボウで、
柔らかくて早く煮えて味がしみこみやすいのが特徴だそう。

千葉県八日市場市大浦集落が発祥で、200年前から栽培されていて、
成田山新勝寺の「勝ちごぼう」精進料理に使われているそうです。

うーむ、今年は何を植えかな。

小さな畑ですが、平面図を書いてカタログを見ながら、
栽培計画をあれこれ考えるのが、冬の楽しみのひとつになりました。

2011/01/10

◆清澄の里「粟」

◆大和の伝統野菜が食べられるお店です

奈良盆地を見下ろし、遥か西には生駒の山並みが望める高台に、
大和野菜が味わえる、清澄の里「」というお店があります。

お料理に使われる野菜は、敷地内の畑で有機栽培されたもの。
テーブルには、収穫された野菜がディスプレイされていて、
手に取ってみることができます。

宇宙芋と呼ばれる巨大ムカゴにびっくりしたり、
烏播(ウーハン)の形に見入ったり、
黄金カブや紅芯ダイコンの美しい色に魅せられたり-----。

コース料理の最後の「片平あかね、今市カブのお漬物」まで、
野菜の持ち味を堪能した“まほろばのひととき”でした。

2011/01/09

◆ドキュメンタリー映画「森開き」

◆「国際森林年」にちなんで公開されます

今年は国連が定めた「国際森林年」。
森林の持続可能な経営や保全への意識を高める1年です。

日本での普及活動を推進する「国内委員会」のメンバーは、
作家のC・W・ニコルさん、
写真家の沼田早苗さん、
音楽家の坂本龍一さん、
解剖学者で「日本に健全な森をつくり直す委員会委員長」の養老猛司さん、
「美しい森林づくり全国推進会議代表」の出井伸之さんら。

「国際森林年」に合わせて、映画「森開き」が3月から公開されます。

100人の高校生が100人の「森の名人」を訪ねる試みが
10年前から毎年続けられていますが、 この映画では、
4人の高校生が各地の“森の名人”を訪問します。

おばあちゃん名人に「焼き畑のどこが好きですか?」と女生徒が聞くと、

≪好きっちゅうことはないけん。ばあちゃんたちの一生の仕事だから。
山があるから、そして種を切らさんためにしていくとよ。
好きでやっとるとじゃないですよ。生きていくために、ずっと≫

おばあちゃん名人が語る言葉は、尊いですね。

「国際森林年」の意義が伝わってくるような、ドキュメンタリー映画です。

2011/01/08

◆日本清酒発祥の地・菩提山「正暦寺」

         

◆伝説のお酒を復活させる作業を拝見しました

500年ほど前、興福寺の荘園を管理していたのが、
奈良の東南山麓にある菩提山「正暦寺(しょうりゃくじ)」です。

そこでは、荘園から納められる「米」と境内を流れる「清き水」で、
伝説に残る名酒「菩提泉(ぼだいせん)」が造られていました。

いつしか消えた幻の酒を復活させようと、
平成11年に「菩提泉」の元になる「菩提元」造りが始まりました。
毎年1月上旬に作業が行われていますが、今年は8日でした。


手順は、周辺で収穫された「ヒノヒカリ」の洗い米と水に
「正暦寺」独持の乳酸菌を加えて、30℃で3日間置きます。
再び米と水に分けますが、この水は「そやし水」と呼ばれ、
酵母が生き続けることができる酸性水です。

米を50分蒸し上げ、地面に広げて42℃まで冷まします。
「そやし水」と「麹」を混ぜたタンクの中に、冷めた蒸し米を入れて、
あとは熟成するのを待つだけです。

僧侶のみなさんが10日間寝ずの番をして、出来上がった「菩提元」は、
各蔵元に配られ、それぞれの味を造り上げるのだそうです。

「正暦寺」の御住職たちは、作業着から衣姿に着替えられ、
よいお酒ができることを祈願した読経があり、行事は終了しました。

「正暦寺」に菌が生きていたこと、奈良県工業技術センターの
協力が得られたこと、そして多くの方の熱意が集まったことが
「菩提元」復活の“元”でしょう。