2013/03/09

◆伝承料理家・奥村彪生さんの講演















テーマは「万葉歌と語る奈良時代の食と加工食品

伝承料理家・奥村彪生さんのお話によると、
縄文、弥生時代を経て、
奈良時代には、日本の食文化の根幹が作られたそうです。

思わず微笑んでしまう万葉歌があります。

≪醤酢(ひしほす)に 蒜搗(ひるつ)きかてて 
鯛願(たひねが)ふ 我れにな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの)≫

読み人は、こんな風に嘆いています。

『鯛のお刺身をにんにくなどの薬味を入れたポン酢で食べたいけれど、
目の前にあるのはミズアオイお吸い物だ』

鯛が食べたかったのですね。
藤原京跡から出土した木簡には、鯛の楚割(すわやり)という
鯛の身を縦に細く切って素干ししたものが記されています。
※鮭の楚割というと現在の鮭トバのこと

どうやら鯛は昔から好まれていたようです。

桜鯛の季節がまもなくやってきます。

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