◆野菜の旨味を引き出す極意に触れることできました。
本日開催された「関西食文化研究会」のテーマは『ベジタブル講座・精進料理』。
野菜使いの考え方と新たな調理法を学びました。
イタリア料理「ポンテベッキオ」オーナーシェフの山根大助氏が
提案されたメニューは『青の野菜のイタリアン精進』。
野菜をおいしく調理するコツは、旨味を捨てないことだそうです。
ポイントは、アスパラ、菜の花の茎を細かく切って湯がいた後の昆布だしの再利用。
アスパラの穂先を再利用の昆布だしを少量使って蒸し煮にします。
菜の花の穂先も同様に。持ち味が凝縮され味がしっかりします。
ポレンタ(湯がいたジャガイモをミキシングして練り上げたもの)に、
アスパラと菜の花の穂先を飾り付け、両方の昆布だしを混ぜた煮詰めたものをかけ、
オリーブオイルを回しかけ、トリュフもぱらぱらと。
「神戸北野ホテル」総支配人・総料理長の山口 浩氏のお料理、
フランス料理『野菜のコンポジション』も印象に残りました。
11種類もの野菜を下処理で加熱し、押しずし型に並べ重ねて
スチームコンベンションで60℃で45分火入れをします。
野菜によって下処理もそれぞれ。
白菜はアルミホイルに包んで蒸し焼きに。大根はソテーに。
キャベツはくし切りにして、直火で表面を焦がす程度に。
ヤマイモは、茹でてからすって海苔に貼り付け、オリーブオイルを振って焼いておきます。
すぐきのお漬物も使われていました。
他には、カブラ、ニンジン、小タマネギ、ネギ、シイタケなども。
そしてソース作り。
タマネギ、ニンジンなどと、セロリ、ポワロ、ニンニク、ローリエ、タイムなどの香味野菜を
昆布だしで茹でて煮詰めます。
タマネギとマッシュルームを炒めて作る「シャンピニオンデュクセル」。
シイタケの戻し汁、ニガウリとオリーブオイルで作った苦みオイルの
上ずみを除いたものなども混ぜて、トウモロコシの粉でとろみをつけます。
さらにハシバミ(ヘーゼルナッツ)オイルを加えて完成したソースは、
絶品!絶品! 深~い味でした。
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