2010/12/08

◆日本民藝館賞に「しめ縄鶴亀」

熊田ご夫妻による「守山じめ」です

今年度の「日本民藝館賞」に選ばれたのは、
熊田三夫さん、マツさんご夫妻が作られた「しめ縄鶴亀」。

福島県郡山市田村町の守山地区の農家に伝わる「守山じめ」です。

福島民報(12/8付)によると、
----『「しめ縄には天の恵みを与えてくれる神々への感謝と
食卓に白米が上がるまでの物語が込められている」との思いで
手を止めなかった。マツさんも守山じめの「顔」ともいえるすだれに
使う稲穂を1本1本厳選するなど夫の創作を支え続けた。

素材に青わらを使い続けるのにもこだわりがある。
三夫さんが制作を始めた当時、国の「減反政策」がスタートした。
収穫前に青田刈りをすることになった。
「米は私たちの子どものようなもの。無駄にはできない」。
刈り取った稲をしめ縄という形で再利用した。
色彩的にも美しい青わらは生産者の苦悩も映し出す』と紹介されています。

ご夫妻は、米作りの苦労話が詰まった「守山じめ」を創作する傍ら、
公民館などで「しめ縄教室」を開いて伝承にも力を注がれているようです。

受賞の「しめ縄鶴亀」は、日本民藝館の12/11(土)から始まる
平成22年度日本民藝館展 新作工芸公募展」で展示されます。

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