◆新酒が熟成していくに連れ、杉玉も茶色に
この季節、造り酒屋さんの軒先には青々とした杉玉が。
「今年も新酒ができました」というお知らせですね。
知り合いの酒屋さんでは、庭の杉の葉を丸く詰め込んだ
手作りの杉玉が吊るされています。
この習わしは、奈良盆地の東南・三輪山を御神体とする、
大神(おおみわ)神社の酒まつり神事によるものだそう。
三輪山の杉から作られた杉玉をお祀(まつ)りし、参列した
酒造り人にも杉玉を授けられたのがそもそもの始まり。
日本最古の神社とも言われる大神神社は、古来よりお酒とゆかりが深く、
拝殿前にそびえる杉の巨木に、お神酒がお供えされ、
神のお使いの白蛇が飲み干す、という言い伝えもあります。
青々とした杉玉も、新酒が熟成していくに連れて、だんだん茶色に。
この変わっていく色を眺めるのも、お酒好きには楽しいことです。
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